京都の重賞、きさらぎ賞・G3(5日、芝1800メートル)は、ドバイ王族が所有するアドマイヤムーン産駒に注目だ、スノードンは、シェイク・ハムダンがオーナーで、今回と同じ舞台で行われたオープン特別の萩Sを勝利。京成杯5着の後も、順調な仕上がりを見せている。アルキメデスは、シェイク・モハメドが所有し、このレースを2連覇中の藤原英厩舎に所属。ともに、海外居住馬主によるJRA重賞初制覇を目指しての戦いとなる。
強気の姿勢でタイトルを狙う。スノードンは、5着に終わった前走の京成杯後に短期放牧へ。当初は3月の皐月賞トライアルまで間隔を空ける予定だった。しかし、放牧先でも元気いっぱいな様子だったことから、急きょ予定を変更。このレースへの参戦を決めた。「まだ馬体が緩いので、休ませるよりレースを使いながら良くなりそう。今はいい形で成長しているんです」と安田景助手は説明する。
歴史的な一戦になるかもしれない。馬主はシェイク・ハムダン。モハメド殿下として知られるシェイク・モハメドの次男だ。勝てば、海外居住馬主の重賞制覇はJRAで初の快挙となる。しかも、父アドマイヤムーンは07年にモハメド殿下が率いるゴドルフィンが40億円(当時)で近藤利一オーナーからトレードした馬だ。今年の3歳世代から産駒がデビューし、すでに重賞2勝を挙げるなど着実に結果を出している。そして、この一戦にその父が3頭出し。その中でも今回と同じ舞台だった萩S勝ちなど、実績で最上位にいるのがこの馬なのだ。
「京都の外回りはレースがしやすいと思います」と安田助手は力を込める。この2戦、発馬がひと息で力を出し切れない競馬が続いているが、中山から広いコースに替わるのは歓迎。さらに、今回は帰厩した先週からゲート練習も今まで以上に入念に行っている。「未完成の状態でもよく走っている。僕らが思っている以上に能力があるんでしょう。今後に向けて、賞金を加算したいですね」と安田助手。歴史を塗り替える勝利を挙げた時、父の届かなかったクラシックのタイトルがはっきりと見えてくる。
◆国内非居住馬主 JRAは08年に国内非居住の人間に対する馬主資格を認める方針を決定。翌年にシェイク・モハメド、夫人のプリンセス・ハヤ、次男のシェイク・ハムダンらに馬主資格が認められた。10年の2月20日の阪神競馬場で、モハメド殿下がオーナーだったノトーリアスが国内非居住馬主の所有馬として初出走。同年3月に同じくモハメド殿下所有のルナーレガシーが初勝利を挙げている。今までモハメド殿下とハムダン王子の所有馬で計13度、重賞に出走しているが、昨年の京成杯(デボネア)と京王杯2歳S(サドンストーム)の2着が最高。
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